あなたは味わったことありますか?本当に美味しいシェーヴルとプロヴァンス・ロゼ。

チーズとワインのマリアージュと一口にいっても、さまざまな好みやトレンドがあります。そのなかでも「今、みなさんにぜひ味わってほしい!」というマリアージュ、 “シェーヴルチーズ&プロヴァンスのロゼワイン”の体験をしてきましたので、今回ご紹介します。

シェーヴルと聞くと「山羊は臭くてちょっと苦手!」、プロヴァンスのロゼと聞くと「イメージはよいけれど、お土産向きで、本当にワイン好きのためのものではないでしょ?」なんていう声が聞こえてきそうですが、さにあらず。

心地よいナチュラル感と洗練された味わい・・・上質なシェーヴルチーズとロゼワインはそんな声をひっくり返す美味しさなのです。

 

まずは、シェーヴルの“きほん”を

はじめに、シェーヴルチーズの“きほん”について「CHEESE Media」編集長の佐野嘉彦さんからレクチャーが。ノルウェーの有名な絵本『三匹の山羊のがらがらどん』の引用もあり、歴史や山羊乳の特徴、シェーヴルチーズを美味しく食べるための保存方法やコツなどの話がありました。

「シェーヴルのことはよくわからない・・・」という読者の方、心配ご無用。CHEESE Mediaには、“シェーヴルのきほん”についての記事がありますので、ぜひこちらもお読みください。

本当に美味しい山羊乳チーズを食べたことがありますか?「シェーヴルチーズ」のストーリー

 

南仏のロゼにみる、日本的な感性


そしてもうひとつのテーマ、南仏プロヴァンスでつくられるロゼワインの魅力については、フランス在住期間が長く、プロヴァンス・ロゼの生産者とも親交が深い、株式会社ロゼレガンス代表・川口知佐さんが熱く、語ってくださいました。

今、フランスでは食のライト化が進んでいることもあり、ロゼワインの消費量が大変伸びていて、10年ほど前からは白ワインの消費量を上回っているのだそう。

「ロゼワインは口含みがよく、満足感とともにライトな食によく相乗する味わい。上質なプロヴァンスのロゼワインは、決して甘ったるくなく、キリっとドライな味わいの中に、白桃や佐藤錦など、日本の果物の風味があり、日本らしい情緒を感じる」と川口さん。

確かに、風味に加えて、デリケートで美しいロゼの色も、私たち日本人の感性に非常に良くマッチします。

 

シェーヴルとプロヴァンス・ロゼの化学反応!?

さて、期待に胸が膨らんだところで、いよいよティステイングです。

4種のシェーヴルチーズにそれぞれベストマッチすると思われる4種のロゼワインを合わせていただきました。

 

マイルドでクリーミーなシェーヴルには、上品なロゼを

これは「クーロンヌ・ロショワーズ(Couronne Lochoise)」というチーズです。フランス中部、ロワール河中流域エリアにある「ロッシュ(Loche)」という街で生まれたドーナッツ型のシェーヴル。マイルドでクリーミーな味わいが特徴です。

熟成中の虫除けや過乾燥防止、酸味の中和などの目的で、外側に木炭粉がまぶされているため、外皮は黒っぽい色になっています。

photo from ROSÉLÉGANCE

合わせたワインは、SOLSTICE(ソルティス)。果実味と酸味がバランスよく、ボリューム感と飲みごたえがありながら、とても上品なロゼです。

この組み合わせは、最初にいただくシェーヴル&ロゼワインとしてぴったり!

シェーヴルチーズの心地よいミルキーな甘味を、さくらんぼのようなワインのやさしい甘酸っぱさがぐっと引き立てて、思わず笑顔になってしまいました。

 

繊細な日本のシェーヴルに、キリっとドライなロゼが寄り添う

栃木県那須高原にある「今牧場 チーズ工房」でつくられているシェーヴル。JALファーストクラス機内食で採用されるなど、話題の国産シェーヴル「茶臼岳(ちゃうすだけ)」です。

那須の山「茶臼岳」を模した形も印象的で、きめ細やかなテクスチャー。こちらも外側に木炭粉がまぶされたタイプで、熟成もしっかりできるシェーヴルですが、この日は製造から10日ほどのフレッシュな味わいを堪能。口どけがよく、繊細で上品な味わいでした。

今牧場 チーズ工房」の高橋ご夫妻も、素敵なエピソードがいっぱい。ぜひこちらもどうぞ。

那須高原にチーズの風を吹かせよう、チーズの花を咲かせよう《今牧場チーズ工房 前編》

 

おすすめのワインは、LUMIÈRE(リュミエール)。控えめな果実味、キリっと引き締まってドライな味わいです。


photo from ROS
ÉLÉGANCE

繊細な茶臼岳の風味とベストマッチ!主張しすぎない上品さでお互いを引き立て合うカップルのようです。「瓶底のデザインが茶臼岳のシェイプに似ているのも、素敵でしょ?」と編集長の佐野さん。そんな合わせ方も楽しいペアリングでした。

 

濃厚なミルクとラベンダーの風味×スパイシーでハーブ感のあるロゼ

繊細でなんとも可憐な姿をした「カレ・ド・ラヴォンド」。フランス語の名前が付けられていますが、実はこちらも国産シェーヴルです。

広島・三良坂(みらさか)の地で、山地(やまち)酪農という自然放牧のスタイルで育てられた山羊のミルクでつくられたこのチーズは、まさに自然の恵みに溢れています。

三良坂フロマージュ」代表の松原正典さんは、アメリカやオーストラリアを経て、フランスやイタリアで、伝統的なチーズづくりを学ばれました。山羊や牛、家族も幸せになる酪農、ミルク、チーズづくりがコンセプト。

この「カレ・ド・ラヴァンド」は国内外で数々の賞を受賞。添えられたラベンダーがやさしく香りますが、やはり主役はベースとなるシェーヴルチーズ。濃厚なミルクの風味と爽やかな酸味がバランスよく、日本人らしい繊細さと自然の力強さを兼ね備えた、そんな印象を受ける味わいでした。

 

実は、番外編でこんなチーズも登場。

広島カープの大ファンでもある松原さんの限定生産チーズ。“赤ヘル”の形をしたチーズはシェーヴル、奥のチーズはブラウンスイス種の牛乳製のチーズです。いずれも金沢でつくられる甘辛い赤唐辛子をまぶしたチーズですが、見た目ほど辛くなく、ピリリとしたアクセントに。

松原さんの人柄が垣間見られる、こんなユーモアあふれるチーズも楽しめました。

 

さて、「カレ・ド・ラヴァンド」とのマリアージュに戻りましょう。

 


photo from ROS
ÉLÉGANCE

ペアリングで展開されたのは、insolence(アンソランス)。シャープなボトルの形や、黒い文字で描かれたデザインも個性的で印象深いワインです。

最初の口当たりがピリっと元気。酸味と果実味がいきいきとして、ハーブ香りがあってスパイシー。余韻にはメープルシロップのような甘みもほんのり。

チーズの濃厚なミルクとラベンダー風味が、ワインのハーブ感やスパイシーさによく合う・・・「心はプロヴァンスに一気に飛んでわくわく!」

 

重厚なロゼと、ヘーゼルナッツのようなコクがあるチーズ

最後は、栗の葉で包まれた熟成シェーヴル「モテ・ア・ラ・フォイユ(Mothais à la feuille)」。

フランス産シェーヴルの歴史的かつ一大生産地でもあるエリア、ロワールの河口ペイ・ド・ラ・ロワール(ポワトゥー=シャラント圏)でつくられます。

河口エリアは沼地が多く、湿気が多い場所のため、栗の葉はもともとチーズの湿気を調整する役割も。長期熟成したものは、ねっとりとしたテクスチャーでヘーゼルナッツのようなコクが感じられ、まさにしっとりとした秋にぴったりの味わいになります。

 


photo from ROS
ÉLÉGANCE

最後のワインは、スペシャルなプロヴァンス・ロゼ「Légende(レジャンド)」。

「これがロゼワイン!?」というほどボディがしっかりしてタンニンが感じられる、そんな限定生産ワインで、ロゼには珍しく樽熟成もされています。

ワイン名Légendeは「伝説」を意味し、どっしりとしたボトルの形も印象的。まさにプロヴァンス・ロゼの伝説となるような重厚なワインで、濃厚で味わい深い「モテ・ア・ラ・フォイユ」との組み合わせは、まさにマリアージュ!美味しさが重層的な広がりをみせてくれました。


 

シェーヴルとプロヴァンス・ロゼが相乗する理由

個性溢れる4種のシェーヴルチーズとプロヴァンスのロゼワイン、まさに洗練とナチュラル、そして今!を感じるチーズとワインのハーモニーでした。

こうしたハーモニーを奏でる理由、美味しさのワケは

・ともに繊細な風味を持っていること
・ともにその土地ならではの自然の恵み、自然への敬意が感じられること
・シェーヴルチーズの白さがロゼワインの美しい色を引き立てること

ではないでしょうか。

シェーヴルチーズの旬は春から夏ですし、南仏のイメージからキリッと冷やして楽しむプロファンス・ロゼも、バカンスや夏のシーンが確かに似合います。

でも、深まる秋ならではのシェーヴル&ロゼもオツなもの。チーズ専門店では、繊細なシェーヴルチーズを管理しながら販売していますので、ショップの方に相談して、食べごろの美味しいもの手に入れましょう。

雰囲気だけでなく、味わいにしっかり注目して楽しむ秋の「シェーヴルチーズ&プロヴァンスロゼワイン」。ぜひお試しくださいませ!

 

photographs by Yuji Komatsu

 

Chihiro Matsui
松井千尋(まつい ちひろ)
ワインとチーズとおもてなしの自宅サロン Salon de C tamagawaを、東京都大田区にて主宰。「よみうりカルチャー横浜」、自由が丘「プティマルシェ」、企業などでワインとチーズの講師、接遇コンサルタント。
14年間勤めた国際線のフライトを通じてワインとチーズに出会い、ソムリエ、チーズプロフェッショナルの資格取得。現在、ワインとチーズを通して、心の豊かさを伝えることを生きがいとしている。2016年ソムリエ協会機関紙 ワインのおもてなしのテーブル 誌上コンテスト1位。
http://chihiro-matsui.jimdo.com/?mobile=1

 

プロヴァンス・ロゼワインのお問い合わせは、《ロゼレガンス》まで
https://www.roselegance.co.jp/
 
Provence が誇る最高のロゼワインで皆様を驚かせたい。
日本に本物のロゼワイン文化をつくりたい。

その熱い想いで、2016年5月 ROSÉLÉGANCEはコンセプトを一新。日本で唯一の「Provence Roséワイン専門輸入会社」として本格始動しました。

フレッシュ アンド フルーティーに終わらない、グルメ志向のProvence Roséで、皆様のワインライフに新しいご提案と感動をお届けいたします。

そしてワインの輸入販売のみならず、“美しき人生の応援者”として、日本と南フランスの味わい深い文化の交流に貢献してまいります。

 

 

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