styling+photography by Tokiko Iino (C)CNIEL
年末年始、家族や気の置けない仲間と過ごす機会として、おもてなしの食べ物はかかせません。家にあるものでひと工夫するだけで、おつまみチーズが、思わず写真に撮りたくなってしまうほどのおもてなしに。
前回の「クリスマス編」に続き、今回も豆皿や小皿を使って、お正月にぴったりな盛り付けデザインをご紹介します。お正月は定番のおせち料理や鍋料理などが楽しまれますが、前菜としても、ちょっとしたお酒のお供にも、チーズは活躍してくれます。
おすすめのチーズや小物準備のコツは、「クリスマス編」を参照ください。
“ネオジャパネスクなお正月” に挑戦してみました
styling+photography by Tokiko Iino (C)CNIEL
お正月用の盛り付けには、黒い漆塗りのベースの上に、白と青の色のトーンのみ統一させ、形はさまざまな皿を使用。さらに、赤い漆塗りの盃を組み合わせて、さらに変化を出してみました。
チーズにも、少し遊び心をプラス。オレンジ色のチーズは富士山型にカット。ドライフルーツをまぶしたフレッシュチーズは三重塔に、とろりとしたウォッシュチーズはガラスの器に入れて茶菓子風に仕上げました。
正月飾りに使われるウラジロ(シダ)や餅花(もちばな)を敷き、和の世界観をしっかりと作りながら、器の形はあえて“ちぐはぐ”なものをチョイス。遊び心ある“ネオジャパネスク”スタイルになりました。
(C)CNIEL
チーズと、身の回りにあるもので楽しむ “盛り付けデザイン”の年末年始版。2回にわたってお届けしましたが、年末に家にあるものを整理すると、活用できるものがいろいろと見つかるはず。
チーズとともに、美味しく、健やかに新たな年をお迎えください。
- 飯野登起子(いいの ときこ)
- 盛り付けデザイナー。自由大学(おうちパーティー学、おいしい盛り付け学、おいしい写真を撮ろう)、尾道自由大学(盛り付けデザイン学)教授。企業、店舗、窯元、展示会などでのフードの盛り付けデザインやディスプレイを手がける。
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information sources from Cniel(フランス全国酪農経済センター)/EU(ヨーロッパ連合)
text and photographs by 佐野嘉彦