「あんこで楽しむチーズの世界」に、ようこそ!
「え!?あんことチーズが合うの?」という方でも、例えば《あんことクリームチーズ》なら、少し馴染みがあるでしょうか。
あんこと乳製品の相性は抜群。あんパンと牛乳、あんバターパン、クリームどら焼き・・・など、大好きな方も多いのでは?一般的に、チーズはミルクの風味と塩気が備わっている食べ物ですから、やさしい甘みのあんことも相性が良いというわけです。
「春はなぜか“あんこもの”が食べたくなる」というCHEESE Mediaのライターや編集スタッフ。先日、表参道にて開催された「ラ・メゾン・デュ・フロマージュ 2018」でのミニセミナーでの事例をもとに、おすすめの組み合わせをご紹介します。
春うらら…クリーミーなチーズに、桜あんを。
「チーズが苦手」という方にも、まず試してほしいのが《ブリア・サヴァラン(フレ)&桜あん》という組み合わせです。
ブリア・サヴァラン(フレ)は、さわやかな酸味をともなったクリーミーなチーズ。生クリームを加えて作られ、脂肪分75%の「トリプルクリーム」とよばれるタイプのチーズです。
桜あんは、細かくした桜の花が練りこまれた白あんで、春になると和菓子によく使われ、製菓材料の販売店で購入することができます。
乳脂肪が高くクセのないブリア・サヴァランと桜あんの組み合わせは「和風チーズケーキ」のような味わい。さらにイチゴも一緒に食べると、口の中はすっかり「イチゴのショートケーキ」に変身します。
また、乳脂肪の高さとクセのなさということでは、マスカルポーネやクリームチーズも同様。桜あんと合わせると、美味しいハーモニーを奏でてくれるに違いありません。
「ケーキも好きだけれど、やはりチーズが大好き!」という方には《ブリーチーズ&桜あん》がおすすめ。
ブリーは、フランス生まれの白カビタイプのチーズ。最近は少し品揃えの良いスーパーなら置いてあるので、手に入りやすいチーズです。白カビの風味とコク豊かなミルク感、そしてチーズらしい塩気が、甘じょっぱい美味しさを生み出します。
ブリーチーズについて詳しく知りたい方はこちらもぜひ。
王道の小倉あんには、ブルーチーズ!
あんこの代表格と言えば、やはり小豆を炊いて作られる小倉あん。これが、なんとブルーチーズと合うのです。
ハチミツやドライフルーツ、また甘口ワインとブルーチーズを合わせるのは定番の組み合わせ。この“甘じょっぱい”という美味しさが今回も基本となります。
「ラ・メゾン・デュ・フロマージュ 2018」のセミナーで紹介されたのは「フルムダンベール」というブルーチーズでした。
青カビの香りはマイルドで、ナッツのような香りとミルク由来のコクやうま味がしっかり感じられる、フルムダンベール。その風味が、小倉あんの甘みだけでなく、小豆由来のほのかな渋みや豆の香りとマッチ。まるで「塩大福」を連想させるような味わいになります。
また、小豆のあんこでも「私は断然こしあん派!」という方には、ゴルゴンゾーラ(ドルチェ)がおすすめ。なめらかな食感も相まって、やみつきになってしまうかもしれません。また、最初に登場した「ブリア・サヴァラン」のようなしっとり&クリーミーなチーズにも、こしあんは良く合います。そう、例えるなら「塩大福」ではなく、「クリーム大福」のような味わいです。
「あんこで楽しむチーズの世界」は、和とチーズの楽しみを広げてくれます。
「今回のセミナーで試した中で私がいちばん相性良く感じたのが、“ブリア・サヴァラン&桜あん”でした」とコメントしてくれたのは、いつもCHEESE Mediaでチーズのストーリーなどの記事を担当していただいている、小笠原由貴さん。
「あんこには、粒あん、こしあん、白あん、抹茶あん、桜あん、柚子あん、味噌あんなど、たくさんの種類がありますし、チーズの種類も数えきれないほどあります。和とチーズの可能性が広がりますね。」
うららかで気持ちの良い、春の日のおやつ。チーズとあんこの組み合わせをいろいろ試して、みなさんも楽しんでみませんか。
text and photographs by 佐野嘉彦
企画協力・写真協力 加藤真美
原稿協力・写真協力 小笠原由貴
取材協力 LA MAISON DU FROMAGE(ラ・メゾン・デュ・フロマージュ)
主催 フランス全国酪農経済センター(Cniel)、ヨーロッパ連合(EU)
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