初夏はビール&チーズ!2種のクラフトビールとおすすめチーズをチェックしよう

「ビールが飲みたい!」そんな爽やかな季節になってきました。

日本で主流となっているラガータイプやピルスナータイプのビールは、シュワシュワっとした泡と軽快なのどごしが持ち味。少し乱暴な言い方をすれば、どんな食事やチーズにも合ってくれる、言わば、万能選手のようなビールです。

一方で、最近はホワイトビールや黒ビールといったタイプのビールも、よく見かけるように。クラフトビールの人気とともに、大手メーカーも商品を展開しています。

そこで、今回は味わいあるこのホワイトビールや黒ビールに注目し、それぞれに相性の良いチーズをご紹介します。

 

香り豊かでフルーティーなホワイトビールに、2種のチーズ

ビールの主原料は大麦麦芽ですが、ホワイトビールの場合は、小麦を多くの割合で使用しています。

バナナや柑橘系の果物、またジャスミンやスズランといった白い花のような香りがあるビールなので、「ビールはどうも苦くて・・・」と敬遠している方には、まず試してほしいビールです。

おすすめしたいチーズのひとつは「ラングル」。ウォッシュタイプに分類されますが、ウォッシュチーズ特有の個性的な香りはあまりなく、真っ白でホロホロとした食感で、ヨーグルトのような爽やかな酸味が美味しいチーズです。

これに香味豊かなホワイトビールを合わせると、まさにフルーツヨーグルトをイメージさせる味わいに。少しデザート感覚で楽しめるペアリングになります。

「もう少しおつまみ感がほしい」という方には「ミモレット」の18ヶ月以上熟成を。チーズの品揃えの良い店なら棚に並んでいるチーズのひとつです。

例えるなら、カラスミのような味わい。うま味が濃厚で塩味もしっかりあります。これにホワイトビールを合わせると、その濃厚さを少し和らげながら風味をさらに豊かにしてくれます。熟成させた肉のステーキにレモンバターソースをかける、焼いた干物に柑橘をキュッと搾る・・・そんな合わせ方に近いものがあります。

 

コク豊かな黒ビールには、ミルク感のあるチーズを

黒ビール(ブラックビール)は、しっかりとローストした大麦麦芽を原料としています。そのため、色が濃く、キャラメルやビターチョコレートのような香りがあり、苦味と甘味が共存しているのが特徴のビールです。コーヒーがお好きな方は、焙煎で変化する香味の違いがイメージしやすいかと思います。

これにぜひ合わせてほしいのは、フランスの山のチーズの代表格「コンテ」。クセがなく、それでいてうま味のあるチーズなので、日本でも人気のチーズです。

「コンテ」ってどんなチーズ?みんなに好まれるという美味しさとそのワケは?

コンテは、熟成度合いによって、楽しめるポイントが変化するチーズ。8ヶ月ほどのまだ若いものは、やさしいミルク感や栗のような風味が特徴なので、黒ビールと口の中で合わせると、キャラメルかけのナッツのような、何かお菓子のような印象になります。

一方、18ヶ月以上のしっかりと熟成したコンテは、食べると少ししゃりしゃりとしたアミノ酸の結晶が生じてきて、香味も複雑に。ミルク感というよりは焼栗のようなこっくりとした味わいになります。

この長熟タイプのコンテと黒ビールを口の中で合わせると、うま味が増強。おつまみというよりは、食事をしているという感覚に近いペアリングとなります。

 

一口にホワイトビールや黒ビールと言っても、もちろんつくり手によって味わいにバリエーションが生まれます。クラフトビールであれば、さらに多種多様、千差万別の風味があります。

あなたはどんなビールがお好きですか?香りや味わいに特徴はありますか?

今回のおすすめをひとつのヒントにしながら、お好みのビールの味わいをひもといてみると、あなたにぴったりのチーズが見えてくるかもしれません。困ったときは、チーズ専門店へ。ショップスタッフは喜んでアドバイスしてくれるはずです。
 
text and photographs by 佐野嘉彦

取材協力 LA MAISON DU FROMAGE(ラ・メゾン・デュ・フロマージュ)
主催 フランス全国酪農経済センター(Cniel)、ヨーロッパ連合(EU)

 

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