東京・渋谷で、地元の人に愛され続ける地域密着型のカフェHOFF|小池直樹さん

初台の住宅街に溶け込むNYブルックリンスタイルのオールデイカフェ「HOFF(ホフ)」。

ヴィンテージとモダンな雰囲気がミックスされた心地よい空間と枠にとらわれない自由な発想の料理を味わえるこちらのお店をプロデュースする小池直樹さんにインタビューさせていただきました。

―「HOFF」をオープンしたきっかけを教えてください。

もともと友人と川崎でカフェとやっていたんですが、29歳の時にNYのブルックリンにありそうなちょっと大人なカフェができたらなと思って独立しました。

マンハッタンエリアは東京のように高層ビルが立ち並ぶ都会の街ですが、ブルックリンに行くと高いビルも少なく、若者がたくさん暮らしています。一見自由な感じだけど、こだわったもの、美味しいものを求めている人たちがいっぱいいて。実際に何度か現地に足を運んで、その魅力を肌で感じました。 

―ブルックリンにあるカフェの特徴ってどんなところでしょうか。

料理もしっかりと出すけどお酒もちゃんと飲めるお店が多いです。インテリアもインダストリアルな感じとか、独特な色使いで。

地域密着型でお店とお客さんの距離が近いところも特徴だと思います。「Hey, yo」みたいなノリ。ここで働くスタッフにも、その距離感を大切にしてもらっています。ツンケンしすぎず、温かく、ファミリーみたいなつながりが一番だと思うので。

―確かに、ここにいるとまるで現地に居るような感覚になります。インテリアも素敵ですね。

内装は友人でもある『GREEN FINGERS(グリーンフィンガーズ)』で知られるプラントアーティストの川本諭さんに手伝ってもらいました。バーカウンターに並ぶ小物のセレクトやテラスのグリーン、チョークボードのデザインも彼が手がけています。

―どれもセンスを感じるものばかりですね!フードはどのようなものを提供されていますか。

コンセプトは「ニューアメリカン」。ベースはバーガーやチキンなどのアメリカンフードですが、特定のルールを決めているわけではなく、ジャパニーズ、メキシカン、コリアンなどの食文化を取り入れた常識にとらわれないミックスカルチャーです。

メニューはオープンからずっと一緒に働いている永友シェフが現地のSNSなどからインスピレーションを得ながら開発しています。せっかく日本でお店をやっているので、フライドポテトにおかかとチーズを合わせてみたり、わさび、味噌、山椒など日本の食材を積極的に取り入れるようにしています。

―新しい発見がたくさんありそうですね!人気メニューを教えてください。

ランチタイムはやっぱりバーガーが人気です。ディナータイムはアルコールと一緒に肉や魚の前菜やグリル料理を頼まれる方も多いですね。

こちらは、椎茸、大葉などの和風の食材を使った「椎茸バーガー」。パティは牛肉100%でボリュームもしっかり。オリジナルの照り焼きソースで味付けしています。

バーガーは他にも数十種類のバリエーションをご用意しています。ディナー限定の国産和牛バーガーは絶品の美味しさです!海外の方を中心にリピーターも続出しています。

「バターミルクフライドチキン」も人気メニューの一つです。アメリカの家庭料理に欠かせないバターミルク(バターを作るときに残った液体)を使うと、チキンが柔らかくジューシーに仕上がるんです。ソースには、黒酢と大葉を使ったオリジナルのグリーンゴッデスソースを添えています。

―どれも美味しそうです!CHEESE STANDのチーズはどのようなメニューでお使いいただいていますか。

CHEESE STANDのチーズは「ブッラータと季節のフルーツ ヴィンコットソース」に使っています。1、2年前にシェフがブッラータを使いたいってなったのがきっかけで、何社か取り寄せて味を比べた上で決めました。クリームのトロッとした感じとか、ミルクの味もしっかりしていて、シンプルで新鮮なところが最大の魅力ですね。

見た目も映えるので、お客さんの反応がとても良いです。知っている人も多くて「CHEESE STANDね!」って反応してくれる方もいます。同じ渋谷の食材ということで、地元の食材を使う点もNYっぽいかなと思います。ブッラータって意外と食べられる場所が少ないので、お客さんも喜んでくれます。

―お客さまに喜んでもらえるのは嬉しいですね。今後の展望などあれば教えてください。

今後もチャンスがあれば広げていきたいとは思っています。ただし、地域密着型は絶対です!エリアもやっぱり渋谷区内で、温かいコミュニケーションの中でやっていきたいです。

10年も同じ場所でお店を続けていると、小学校の職場体験で来た子が二十歳になってお酒を飲みに来たり、彼氏を連れてきたり、結婚したり、お客さんの成長を見守っていけるのが良さであり、やりがいです。

お客さんにとって美味しいは大前提で、それ以上の付加価値を提供していくことが愛され続けるポイントかなと思っています。

小池直樹さん

1980年生まれ。23歳で友人と新百合ヶ丘にカフェを開業。29歳に独立し「HOFF」を立ち上げる。最近は飲食に関するプロデュースやメニュー開発なども行う。

 

HOFF

東京都渋谷区初台2-11-11ステータスヒル初台1F
TEL: 03-6276-0133
営業時間:
[月〜金] ランチ11:00〜15:00、カフェ15:00〜18:00 、ディナー18:00〜24:00 (23:00L.O.)
[土日祝]ブランチ11:00〜17:00 、ディナー17:00〜24:00(23:00L.O.)
定休日:第1・3週月曜日
http://hoff-restaurant.com

photo by 石原哲人

 

シリーズ《CHEF’S VOICE》
チーズを料理に生かす、プロフェッショナルたち。

https://cheese-media.net

 

mozzarella
「東京ブッラータ」はFRESH CHEESE Delivery(オンラインショップ)で
生クリームと繊維状にカットしたモッツァレラを、フレッシュなモッツァレラの生地で巾着状に包んだイタリア・プーリア州発祥のブッラータ。新鮮さが重要なため流通量が少ないにも関わらず、イタリア好き、チーズ好きの方には愛されてやまない特別なチーズです。ご注文はこちらから。
http://fcd.cheese-stand.com/

最新の記事一覧

人気の記事一覧

タグ

このページのTOPへ