チーズの原料となるのは、もちろんミルク。日本各地の牧場の方々の毎日の仕事が、美味しいチーズづくりにつながっています。
そんな牧場の“肝っ玉母さん”たちが集まり、チーズのこと、そして、チーズを使った美味しい料理を学ぶ講習会が行われました。今回はその模様をお伝えしつつ、当日の料理から、見ただけでも何だか元気が湧いてくるような「ニンジンとリコッタのサラダ 柑橘ドレッシング」の簡単レシピをご紹介します。
白いミルクから、バラエティ豊かなチーズへ
この講習会は、関東地域の生乳を受託販売する、関東生乳販連(関東生乳販売農業協同組合連合会)主催によるもの。農林水産大臣より指定を受けている団体で、そこに加盟している牧場の方が「チーズ料理を学ぼう!」と集まった企画でした。
まずはいろいろなタイプのチーズを試食しながら、お勉強。
チーズ大国の本場フランスで作られる白カビチーズ「カマンベール・ド・ノルマンディー」やウォッシュチーズ「アフィネ・オ・シャブリ」、山羊乳チーズの「サント・モール・ド・トゥーレーヌ」に、日本の工房によるクリームチーズやブルーチーズに、セミハードチーズ。さらに、ホエイ(乳清)から作られる、おなじみの「出来たてリコッタ」もテイスティングしていただきました。
初めて食べるチーズもたくさん。みなさん、真剣に学びながらテイスティング。「これ、好き!」「これはちょっと苦手かな」「お酒がほしくなるね」など感想も語って楽しまれました。
白いミルクから、こんなに形も色も味わいも様々なチーズができることの不思議と面白さ。チーズの魅力は尽きることがありません。
ニンジンとリコッタのサラダ 柑橘ドレッシング
当日は「牧場カフェのチーズレシピ」と銘打ち、試食したチーズを使った料理をいろいろご紹介しましたが、その中から、見ただけでも何だか元気が湧いてくるような「ニンジンとリコッタのサラダ 柑橘ドレッシング」の簡単レシピをここでお教えします。
ミカンと金柑とオリーブオイルで作る簡単で美味しいドレッシングに、シャキシャキした食感のニンジン。見ただけでも何だか元気が湧いてくるようなサラダです。
材料
ニンジン 2本
ミカン 2個
金柑 3個
イタリアンパセリ 少々
リコッタ 50g
塩 小さじ1弱
EXVオリーブオイル 大さじ2強
作り方
- ニンジンを細めの千切りにします。
ポイント
チーズおろしを使って、細くおろしてもOKです。
- 柑橘のドレッシングを作ります。まずは、金柑を半分に切り、種をスプーンで取り除き、皮ごと粗めのみじん切りに。軽く塩をまぶしておきます。
- 次にミカンを半分に切り、手で搾って2の金柑と合わせ、さらにEXVオリーブオイルを加えれば、ドレッシングは完成です。
- 3のドレッシングで、1のニンジンを和えて、軽くなじませます。
- イタリアンパセリをみじん切りにし、4と和え、最後にリコッタをちらして完成です。
ポイント
- イタリアンパセリのみじん切りは、料理用のハサミを使って大きめのカップの中でカットすると簡単で、手早くできます。
- リコッタは、全体に和えても美味しく召し上がれます。
柑橘のドレッシングは、シンプルなグリーンサラダにかけても美味しいですし、フレッシュなチーズとの相性も抜群。切って和えるだけですので、市販のドレッシングを使わなくても、簡単に美味しく楽しめます。
タンパク質やカルシウムなど栄養価が高いチーズに、ビタミンCと食物繊維が豊富な野菜やフルーツを加えることで、栄養バランスも最適になります。ぜひお試しください。
- 大和田百合香(おおわだ ゆりか)
- 2001年より1年数か月にわたり、フランスやイタリアのチーズ産地を訪ね歩き、帰国後「BonBon! FROMAGE!」の名前でチーズを楽しむ会を主催。チーズ王国本店に勤務しつつ、ライフワークである国産ナチュラルチーズの工房を訪ねて北へ南へ。二人の男児育児にも奮闘中。東京農業大学栄養学科卒。CPA認定チーズプロフェッショナル、JSA認定ワインアドバイザー、フランスチーズ鑑評騎士の会シュヴァリエ。
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- 「出来たてリコッタ」はFRESH CHEESE Delivery(オンラインショップ)で
- ほわほわ食感で、ほんのり甘い。
- 東京・渋谷で作られるフレッシュなリコッタは、料理にもデザートにも活用できて、低カロリー。オンラインショップでもお求めいただけます。
http://fcd.cheese-stand.com/