甘くてやさしいミルクの風味と、やわらかな食感。ナチュラルチーズの中でも、特にフレッシュタイプのチーズは、赤ちゃんの離乳食におすすめです。
良質なカルシウムやタンパク質を多く含んだチーズは、大人だけでなく、赤ちゃんにとってもうれしい栄養素がギュッと詰まった食材。今回は、子育て真っ最中のチーズプロフェッショナルが、赤ちゃんの離乳食に適したチーズで、さらにパパとママも一緒に楽しめる!そんな食べ方をご紹介します。
まさに離乳食が始まった赤ちゃんがいるという方はもちろん、周りに子育て奮闘中のパパやママがいるという方もぜひ参考に。美味しいチーズで同じ食卓を囲む、ちょっとしたコツをお伝えします。
“ファーストチーズ”にオススメ「リコッタ」
はじめてチーズを口にする赤ちゃんには、食感も味わいもやさしい「リコッタ」をぜひ。
作りたての豆腐のような柔らかい食感とミルクのやさしい甘さが魅力のリコッタは、塩分がごくわずかなチーズ。そのままスプーンですくって赤ちゃんに与えることができます。
はじめての赤ちゃんには室温に戻して、小さじスプーン半量など少量から始めてみましょう。料理やデザートにも使えるリコッタは、離乳食初期からずっと楽しめるチーズです。
そのまま食べても美味しいリコッタですが、大人用には少しだけアレンジを。
はちみつやジャムを添えてデザートスタイルという定番のほか、レタスやトマトなどの新鮮な野菜を添えて、オリーブオイルと塩・胡椒をふりかければ彩りがきれいなサラダに早変わり。
育児に追われて料理をする時間がないときに、時短で作れるおすすめのサラダ。朝ごはんにもぴったりです。
ヨーグルトや生クリームの代わりに「フロマージュブラン」
赤ちゃんが離乳食に慣れてヨーグルトが食べられるようになった頃、デザートやおやつに活用したいのが「フロマージュブラン」。
ヨーグルトに比べると酸味が少ないので、酸っぱい味が苦手な赤ちゃんが食べてくれることも。バナナやイチゴ、みかんやメロンなど、赤ちゃんが好きなフルーツを添えると、より食べやすくなって栄養も摂れます。
大人用には、ちょっと贅沢なラズベリーやブルーベリー、フルーツジャムなどを使っておしゃれなトッピングを。授乳中で甘いものを控えているママには、砂糖を使わずに楽しめるうれしいおやつになります。
また、1歳のお誕生日には、生クリームの代わりにフロマージュブランを使ったバースデーケーキもおすすめです。
バナナ入りのパンケーキを焼いてフロマージュブランとイチゴでデコレーションするだけで、この可愛らしさ。パパとママも取り分けて同じケーキでお祝いができる、大人が食べても美味しいケーキです。
大人の取り分けをしながら、一緒に楽しむ「ブッラータ」
パパやママのご飯を欲しがるようになる赤ちゃんも多いのが、離乳食後期。そんな時期には、大人のお皿から取り分けて赤ちゃんも一緒に楽しめる「ブッラータ」はいかがですか。
ブッラータには、食べられる食材が増えてきた赤ちゃんに合わせた野菜でトッピングを。大人用には、取り分けてからオリーブオイルや塩・胡椒で味を足します。
マンネリになりがちな離乳食を、赤ちゃんも一緒に食べられるチーズを使って、ひと工夫。赤ちゃんとの食事の時間に、そして大人の楽しいひとときにも、チーズは大活躍してくれます。
チーズを、もっと日常の食卓に。美味しいチーズがあれば、みんなで同じ食卓を囲む喜びも増えていくこと請け合い。みなさんもぜひ試してみませんか。
POINT
◎離乳食にチーズを使うときは、赤ちゃんの胃腸に負担がかからないようにあらかじめ室温に戻しておきましょう。
◎離乳食の摂取時期と量には個人差があります。乳製品アレルギーや食べられる範囲の確認など気になる点は、必ず専門の医師に相談してください。
- 又木英恵(またき はなえ)
- 幼い頃からのチーズ好きが講じて、2010年にC.P.A認定チーズプロフェショナルを取得。
主婦業の傍ら、趣味でチーズを使ったアレンジ料理やおつまみを作って振る舞うのが大好き。
- 「出来たてリコッタ」はFRESH CHEESE Delivery(オンラインショップ)で
- ほわほわ食感で、ほんのり甘い。
- 東京・渋谷で作られるフレッシュなリコッタは、料理にもデザートにも活用できて、低カロリー。オンラインショップでもお求めいただけます。
http://fcd.cheese-stand.com/