ブッラータはイタリア・プーリア発祥の”幻のチーズ”と呼ばれ、世界中のチーズ愛好者から愛されているフレッシュチーズです。2012年12月に国産ブッラータの製造に初めて成功し、「東京ブッラータ」として発売をはじめた私たち「CHEESE STAND」にとっても特別なチーズといえます。
現在は、いろいろな日本のチーズ工房でもブッラータを造りはじめて、少しずつ身近になってきました。
しかし! まだまだ、どうやって食べるとおいしいかを知っている人は少ないように感じます。オリーブオイルに塩でも十分おいしいですが、今回は、CHEESE STANDの東京ブッラータと、これから旬を迎える4種類の秋のフルーツの組み合わせのアイディアをお教えます。ぜひ試してみてくださいね!
シャインマスカット×東京ブッラータ
最初におすすめしたいのが、初秋のフルーツの代表「シャインマスカット」です。種なしで皮つきのまま食べられるシャインマスカットは、夏の終わりから秋のはじめにかけて旬を迎えます。
そのまま食べても甘くておいしいシャインマスカットにあわせるポイントは、その甘さに合わせた丸みのある酸味を加えることです。
ホワイトバルサミコ酢や白ワインなどを2/3の量になるまでしっかりと煮詰めたまろやかなソースをつくって、カットしたシャインマスカットとともにブッラータにかけて食べてみてください。
アクセントでピスタチオやローストしたアーモンドなどを加えてもいいですし、ミントを散らしてさわやかさをプラスしてもおいしく食べられますよ。
写真は、2022年9月にSHIBUYA CHEESE STANDのシーズナルメニュー(月替わり)で出していた「シャインマスカットのブッラータ」です。シャインマスカットのソースのレシピも下記に記載しますので、試してみてください!
●シャインマスカットのソース
(東京ブッラータ1個分)
シャインマスカット 2~3粒
ホワイトバルサミコ酢 15g
白ワイン 15g
グラニュー糖 8g
塩 適量
1.シャインマスカットのソースをつくる。鍋にホワイトバルサミコ酢と白ワイン、グラニュー糖、塩を加え、1/3の量になるまで煮詰める。煮詰まったら、容器に移して粗熱をとり、冷蔵庫に入れて冷やす。
2.冷えた1に、細かく刻んだシャインマスカットを加えて混ぜ合わせ、東京ブッラータにまわしかける。
リンゴ×東京ブッラータ
10月から2月頃まで出回るリンゴを焼きリンゴにすると、ブッラータとの相性がとてもよくなります。とくに「シナノゴールド」という黄色いリンゴを使用するのがおすすめです。
シナノゴールドは、歯ごたえのいいパリッと硬めの食感と、酸味と甘味が調和した濃厚な味が特徴で、ほどよい酸味が高い糖度の甘さを引き立てます。どこか柑橘類をも連想させるさわやかな香りも魅力で、同じく長野県のオリジナル品種である「秋映」「シナノスイート」とともに「信州りんご3兄弟」と呼ばれているそうです。
生食はもちろん、加熱しても崩れにくいので、料理やお菓子などの加工用にも適しています。
皮と芯をとってカットしたリンゴに、シナモンシュガーをまぶしてフライパンで焼いてキャラメリゼさせた焼きリンゴをブッラータと合わせて食べてみてください。
焼きリンゴのレシピはこちら!
●焼きリンゴ
(東京ブッラータ1個分)
シナノゴールド 1個
バター 20g
グラニュー糖 10g
1.オーブンを200℃にする。リンゴを1cm程の輪切りにしてそれをさらに半分にカットし半月状にする。芯も取っておく。
2.耐熱皿にオーブンシートをひき、リンゴを並べ上にちぎったバター、グラニュー糖を全体にまぶしリンゴ七味もふりかけオーブンへ。8〜10分加熱し、ブッラータに盛りつける。この状態で冷蔵庫保存可能で、盛り付ける前にトースターなどて再加熱するとよい。
写真は、2022年10月にSHIBUYA CHEESE STANDのシーズナルメニューで出していた「焼き林檎とモスタルダのブッラータ〜八幡屋礒五郎のリンゴ七味〜」です。自家製のリンゴのマスタード「モスタルダ」を加えるとグッと前菜寄りのフルーツブッラータになりますよ。
柿×東京ブッラータ
9月から11月にかけて収穫期を迎える柿もブッラータに合わせたいフルーツです。 刀根早生柿やひらたねなし柿、富有柿など品種もいろいろありますね。
粗く刻んだ柿をバターでソテーながら潰し、白ワインを加えてアルコールを飛ばし、最後にマスタードを加えて柿ソースを作ります。このソースにフレッシュの柿を合わせて食べてみてください。
仕上げに細かく刻んだバジルを散らして、塩・コショウとオリーブオイルをまわしかけると、さらに柿とブッラータの一体感が増して、よりおいしくなりますよ。
写真は、2021年11月にSHIBUYA CHEESE STANDのシーズナルメニューで出していた「柿のブッラータ」です。
イチジク×東京ブッラータ
8月末から9月にかけて並ぶイチジクは、焼きイチジクにしてブッラータと合わせるのがおすすめです。イチジク2個を縦半分に切ったら、断面にハチミツをすこし塗って、220℃のオーブンで15分ほど焼き、食べやすい大きさにカットしたら、ブッラータとともに皿に盛りつけます。
ハチミツをふた回し、オリーブオイルと塩を振って食べてみてください!
紐とひだにしっかり塩をふるのがポイント
東京ブッラータは、オリーブオイルと塩をかけただけでも十分おいしいです。くわえて今回ご紹介したようなひと手間加えたフルーツといっしょに食べてもおいしいですし、逆に手軽にお好きなジャムをかけて食べるのもおすすめです。
その際、ポイントは必ずブッラータに塩を振ることです。塩は、コクやうま味を引き出すだけでなく、他の食材との味わいのつなぎ役にもなってくれます。その際は、東京ブッラータのチャームポイントである、巾着の紐とひだの部分に多めにかけることをお忘れなく。
紐とひだの部分は、巾着の胴体の部分に比べて生地が厚いため、胴体と同じ量の塩では、塩味が弱く感じ、うま味やコクを感じにくく物足りなくなってしまいがちです。そこにしっかりと塩を振ることで、東京ブッラータのすべての部分をおいしく食べることがます。ぜひ試してみてください。
また東京ブッラータにも食べごろがあるのは、知っていますか? 「賞味期限2日前・常温2時間」が最適解です。詳しくは下のリンク先の記事で実験していますので、併せて読んでみてください!
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本記事をご覧いただきありがとうございます。
「東京ブッラータ」が気になった方や「自分の食べ頃を見極めたい」という方は、ぜひ下記の商品リンクからチェックしてみてください!